彼の始まり

明けました、お久しぶりです。

かなり長い間放置してましたね……。
はうぅ、面目ない。

なのに連載を新たに始める私。
ルークが出てきておりません。
全くもって出てません。
……其れでも二時創作と言い張る私。
連作気分で書き殴るので、短かったり長かったりします。
それでもいい方は続きをどうぞ。

　生まれ落ちた年数＝モテない歴、半生＜オタク歴なこの俺に、こんなびっくりサプライズが降って湧くとは。
　…………奥さん、予想出来ました！？

彼の始まり

　切っ掛けは覚えていない。
　あ、嘘、覚えてる覚えてる。
　道を歩いていたらトラックが突っ込んできたんだ。余所見運転だったと思う。

　それで気が付いたらカビ臭い薄暗いところで誰かに抱えられてるとかって、ありですか？

　ちなみに俺、成人しています。抱えてもらうような年齢じゃねーっての。それ以前に、成人男性を抱えるってどんな筋肉だ。マッチョか、マッチョなのか。
　さっきから周りで誰かが喋ってるのは聞こえる。でも意味をなしていない。上手く耳が音を拾えていないらしい。
　例えるなら、水の中で音楽を聴くみたいな。
　眼だってよく映らない。誰かの顔が側にあるらしい、と言うことしか解らない。ぼやけて見える。
　どうした、俺の視力！　両眼２．０！
　踏ん張って睨むように顔を見つめていれば、まあ、なんて立派な髭でしょうか。こんな立派な顎髭、そう言えばつい最近見たなぁ。
　…………顔立ちより先にそっちが眼に付くってどういうことだ、オイ。
　取り敢えずこの目の前の髭はマッチョなのだろう。そう思ってよくよく見れば。





　アレ、俺コノ人ドコカデ見タコトアリマスヨー？





　立派な顎髭と特徴的な眉、サムライイメージしてるんだかぱいなぽーイメージしてるんだか判断の付かない髪型。
　そして何より、ちょっと現実では外国人じゃなきゃいないだろうと俺が勝手に思っている髪色。
　まあ、詰まるところ。

「あ、あああ、アビスの髭（注：と書いてヴァンデスデルカと読む）！？」

　である。
　あ、うっかり声を上げちまったい。しかも本名の方叫んじまった。
　やばいなぁ、なんて思っていたけれど、どうやら喉の方も上手く動いていないらしい。
　怪我の功名という奴だ。焦った－。










　と、いうわけで、何故かアビスの世界にトリップしてしまった俺。
　うっしゃ！　生でアシュルク見てやる！
　オタク歴＝腐男子歴の俺を舐めるなよ！

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誰が楽しいって、書いてる自分が楽しい。